資格勉強で必ず使う『過去問』ですが、正しい活用法をご存知でしょうか。
力試しで問題を解いて正答率で一喜一憂していませんか?
過去問は実践問題という側面だけでなく、あらゆる使い道がある万能アイテムです。
使い方次第で効果が180°変わるといっても過言ではありません。
特に勉強時間に制約のある社会人は正しく活用することで勉強効率に大きな差が現れますよ。
本記事では【効果のある過去問の正しい使い方】を徹底解説します。
最後まで読むことで、本物の実力が身に付く活用法を知ることができるので是非ご覧ください!
過去問の正しい使い方
過去問を“勉強の総仕上げ”として位置付けている人は多いと思います。
ある程度の知識が蓄積される試験直前期に使用するイメージがあるかもしれません。
しかし、問題を解く以外にも様々な使い道があるので一挙ご紹介していきます。
出題形式を知る
資格試験は以下のいずれかで出題されます。
- 記述式
- マークシート式
- 記述式+マークシート式(両方混在)
事前に出題形式を知っておくことは学習計画を立てるために必要です。
記述式の場合、一字一句を正確に覚えなければいけません。
マークシート式の場合、問題に答えが書いてあるので正確に覚える必要はありませんよね。
このように出題形式次第で戦略が大きく変わってくるので極めて重要です。
学習を始める前に過去問を開いて出題形式を把握しましょう。
出題傾向を掴む
どんな資格でも出題傾向は必ず存在します。
- 〇〇分野の比重が多い
- 年号/割合/人数などの数字問題が出題される
- 並べ替え問題がある
出題傾向にあわせた学習方針をたてることで効率的な勉強ができます。
そのために過去問は最適なアイテムです。
数年分の問題を分析することで“特徴”をなんとなく掴めてきます。
重点的に覚えるべき項目を理解した上で学習を始めましょう!
問題構成を理解する
問題構成を知ることで「絶対に落とせない問題」と「捨てても良い問題」を判別することができます。
例えば人気資格TOEICのリスニングセッションは以下のような問題構成になっています。
Part1 | 写真描写問題 6問 1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。 説明文は印刷されていない。 4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。 |
Part2 | 応答問題 25問 1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。 印刷はされていない。 設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。 |
Part3 | 会話問題 39問 2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。 印刷はされていない。 会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。 |
Part4 | 説明文問題 30問 アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。 印刷はされていない。 各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各トークには質問が3問ずつある。 |
写真描写問題は6問なのでどうしても苦手なら切り捨てる選択肢があります。
一方、会話問題は39問のため諦めるのは勿体ないです。
少しでも点数を稼げるように苦手克服する方が得策と言えるでしょう。
全てをカンペキに覚えることが理想ですが、得意不得意があるのは仕方ありません。
不得意分野があった時に問題構成を理解していることで「克服すべき」or「捨てるべき」の判断ができるようになりますよ。
時間配分を決める
試験本番までに時間配分を考えておく必要があります。
特に問題数が多くて時間が足りないような試験の場合は必須です。
これを怠ると合格できる実力があっても残念な結果になりかねません。
試験と同じ制限時間で過去問を解いてみて、どのくらいのペースが最適か確認/調整してください。
この時のポイントは『見直し時間』を考慮することです。
人間である以上、ケアレスミスはあるので最後に必ず見直しましょう。
そのための時間を確保できるくらいの時間配分を意識してみてください。
実力を試し
すでに多くの人が「実力試し」として過去問を使っているのではないでしょうか。
試験日も近くなってきて知識も身に付いてきた段階で過去問を解いてみましょう。
現段階で「どのくらい得点できるのか」知るきっかけになります。
結果で一喜一憂して終わらないように注意しましょう。
過去問で点数が良くても合格できるとは限りません。
反対に点数が悪くても不合格と決まったわけでもありません。
間違えた問題を徹底的に復習して苦手分野の克服に努めましょう。
まとめ
過去問の使い方は問題を解くだけではありません。
様々な情報を読み取ることができる宝庫です。
特に学習をスタートさせる前に確認することで合格までの戦略を練ることができます。
今回紹介した内容を参考に“正しく”過去問を使ってみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!