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【衝撃のラストに涙が止まらない】YOASOBI『大正浪漫 』原作小説-ネタバレ解説

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大人気音楽ユニットであるYOASOBIの『大正浪漫』って素敵な歌ですよね!

レトロを感じさせるメロディに恋心を描写した切ない歌詞‥。曲が聴き終わることには楽曲の世界観のどっぷり浸り、映画を観たかのような感覚になります。

そんな『大正浪漫』には原作小説があることをご存知でしょうか?

原作小説は、一通の手紙をきっかけに始まった現代を生きる主人公と大正時代を生きる少女の儚くも美しい恋模様を描いたラブロマンス作品です。

テンポよく展開が進んでいくストーリーで読みやすく、YOASOBIファンはもちろん、普段読書をしない人にもオススメできる一冊。

読み始めたら最後まで止まらなくなること間違いありません。

大正浪漫を楽曲だけで楽しむのは勿体無いですよ!!

「原作小説も読んでみたい」と思えるようにあらすじをまとめました!

本記事がオススメな人
  • 大正浪漫のあらすじを知りたい人
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要約

⚠️ここから先はネタバレになりますので気にされる方はご注意ください⚠️

1通の手紙が運命を変える

主人公は中高一貫校に通う中学生の時翔ときと

ある日、学校を終えて帰宅すると「覚えのない紙きれ」が自分の机の上に置いてありました。

紙切れを開いてみると、『百年後』という文字とともに

  • 勝手にお洋服を洗ってくれる機械ができている
  • お風呂も勝手に沸いてほしい

などいくつかのことが箇条書きで書かれていたのです。

これは洗濯機のことではないか?お風呂だってすでに自動だし‥

時翔は、誰が何のために書いたものなのか見当もつきませんでしたが、百年後の予想みたいなことがたくさん書かれているのだと理解しました。

気が付くと紙に書かれている項目の一つを読んでは裏面に現状を書き、また次を読んでは書き、を繰り返しています。

しばらくすると、先ほど机においたはずの「謎の」紙きれは、いつの間にか消えていました。

手紙の謎

謎の紙きれが消えてから数週間後、いつものように学校を終えて帰ると、机の上の前と同じ位置に紙きれが置いてありました。

内容は、時翔が以前書いた機械の名前とともに性能説明が書いてありましたが、どれも現実のものとは少しずつ違っています。

これを書いているのは誰なのか?
そもそもこの紙をどうやって持って来ているのだろうか?

そんな疑問を紙に書き留め、返事を待ちました。

何度か文通をするうちに

  • 相手の名前が千代子ちよこである
  • 時翔と同じ東京に住んでいる
  • 手紙が時空をこえて大正時代から届いている
  • 相手の元に届くまで10日かかる

以上のことが分かりました。

手紙のやり取りを続ける中でお互いへの想いが募っていきます。

一目でいいから会いたい。好きだから。
引用:大正浪漫-p.59

しかし、令和と大正、生きる時代が違う2人は決して会うことができません。

千代子が生きる時代の明日

ある日のニュース番組、アナウンサーの言葉を聞いて頭が真っ白になった時翔。

「関東大震災の日から、明日で百年を迎えます」

関東大震災による死者・行方不明者は推定10万5000人で、明治以降の日本の地震災害としては最大規模の被害となっています。

大切な人たちを連れて、今すぐ遠くに逃げてほしい

祈るような気持ちで手紙に書いた時翔ですが、大正時代に届くまで10日かかります。

地震が起こる前に千代子の元に届いて欲しいと願って送った手紙でしたが、その願いは叶いませんでした。

その後も千代子の無事を願う手紙を何通も書きましたが、彼女からの返事が届くこともなく時間が過ぎていきます。

千代子がどうなったのか、時翔には知る術がありません。

再び100年の時をこえた手紙

場面は変わり、時翔と同じ現代を生きる女子大生・美月みつきが登場します。

美月は弓道を習っていて、お世話になっている師匠(80歳を超えている老人)が人探しをしていると知り、手伝うことになりました。

師匠の正体とは“千代子の息子”です。

千代子は関東大震災で被災しましたが、なんとか生きていました。

さらに、時翔からの「今すぐ遠くに逃げて欲しい」という手紙も受け取っていたのです。
(関東大震災の発生後ですが‥)

地震が起こること知らせようとした時翔に感謝の言葉を伝えたい一心で何度も手紙を書きましたが、以前のように届くことはありませんでした。

そのことがどうしても心残りだった千代子は、亡くなる前に息子(=美月の師匠)に時翔宛の手紙を託していたのです。

一連の事情を知った美月はあらゆる方法を駆使して時翔探しに奔走します。

そして奇跡的に時翔を探し出し、千代子からの“時代を超えた最後の手紙”を渡すことができました。

手紙を開いた瞬間、見覚えのある待ち焦がれていた文字を見ただけで時翔の目から大粒の涙が溢れ落ちます。

100年の時をこえた手紙が人の手を介して再び時翔の元に届いたのです。

まとめ-感想-

本書を読み終えて、切なくも心が熱くなりました。衝撃のラストに涙が止まりません。

正直なところ「時空をこえて文通をするなんて無理のある設定だ」と思っていたのも事実です(笑)

しかし、読み進めるうちに作品の世界観にのめり込んでいく自分がいました。

物語は時翔/千代子/美月という3人の視点で描かれています。

ストーリーが進むにつれて随所に散りばめられた伏線が回収されていき、点と点が繋がっていくのでスラスラ読めますよ。

読み始めたら止まらず、あっという間に読了していました。

原作小説を読んだ後にYOASOBIの『大正浪漫』を聴くと歌詞が心に沁みます。

楽曲の中には時翔や千代子の名前が隠れていたりして遊び心満載なところが素敵ですよね。

こんなにも読みやすく、心温まる恋愛小説はなかなかないと思うので皆さんにも是非読んでいただきたいです!

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