この記事では、ITパスポート試験に“独学で合格”した勉強法や体験談を紹介します!
近年ITパスポートは注目を集め、様々な企業で受検を推奨したり、取得することが昇格の条件になったりしています。
しかし、初学者にとっては“どのように勉強をしたらよいか”“実際の試験はどんな感じか”など分からないことだらけです。
筆者自身も非IT系企業勤務でこれまでITに触れる機会がなく、勉強方法に悩みました。
そこで、同じような境遇の人に役立つ情報をまとめたいと思い、記事の執筆に至った次第です。
本記事を読むことで、「ITパスポートに独学で合格できた勉強法」や「苦労したこと」「気をつけた方が良いこと」などを知ることができるのでスムーズに学習を始められると思います。
実際に受検したからこそ伝えられる“リアル”な内容ですので、最後までご覧ください!
受検概要などITパスポートのキホンを知りたい人は下記の記事もご覧ください。
独学で合格できた勉強法
使用した教材
①【令和6年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集 税込1,760円
②かんたん合格ITパスポート過去問題集 令和6年度 春期 税込1,408円
③令和06年【上半期】 ITパスポート パーフェクトラーニング過去問題集 税込1,320円
④ITパスポート試験 過去問道場(WEBサイト)
各教材を購入した理由や参考書を選ぶ際のポイントが知りたい人は下記の記事もご覧ください。
勉強方法
学習を進める上での各段階別ポイント(勉強法)です。
STEP1|相手を知る
最初に、過去問を使って「どんな問題が出るのか」知るところから始めました。
もちろん、知識がない状態なので解答することはできません。
それよりも、合格するためには『どのような知識が必要なのか』把握することが目的です。
これから挑む相手(試験)を分析して、戦略を練りましょう。
テキストの内容を全て覚えることが理想ですが、記憶力には限度があるので難しいと思います。
試験に出る確率が低い内容を一生懸命覚えることは得策とは言えません。
全てを完璧に覚えるのではなく、合格点を獲得するために必要な知識を覚える方が効率的です。
最初に合格までの全体像を捉えることで、やるべきこと(覚えること)が明確な状態で学習を進めることができます!
STEP2|学習を進める
STEP1で必要な知識を把握できたところで学習を始めました。
筆者の勉強方法は
テキストを読んで暗記して、問題を解いて理解度(定着度)を確認する。
最後まで終えたら最初に戻って同じことをひたすら反復する。
といったものです。
その際に、“メリハリをつけて覚える”こと“ノートにまとめない”ことを意識して取り組みました。
全ての内容を覚えることは効率的ではありません。
合格するためには、出題されやすい知識を確実に覚えることが重要です。
そのために『STEP1の相手を知る』があります。
覚えるべき知識と覚えなくても良い知識のメリハリをつけて学習を進めましょう!
また、ノートにまとめないことも大切です。
これまでの筆者は、覚えたい内容をノートにまとめる勉強スタイルでした。
今思えば効率的ではないですし、良い印象はないです。
膨大な時間が必要になり、その割には記憶できていません。
加えて、まとめたこと自体に満足して勉強した気になってしまいます。
人それぞれ勉強スタイルはありますが、思うような結果が出ていない方はぜひ試してみてください。
STEP3|実戦練習
STEP2を反復して、ある程度の知識が身に付いたところで過去問を解きました。
試験本番を想定して、集中できる環境で時間をはかって取り組みます。
その際に、“苦手分野を見つける”こと“時間配分を掴む”ことを意識しました。
過去問を解く目的は、『問題形式』『知識の定着度』『間違えやすい分野』『時間配分』を確認するためです。
なので、出来具合で一喜一憂しないようにしましょう。
過去問を解いた後は、間違えた問題の復習と苦手分野の克服に取り組みます。
時間配分については、“見直し時間”も考慮して考えてみてくだい。
ケアレスミスは誰にでもあり得ることです。
見直しを怠って、単純な間違いで失点するのは勿体無いと思います。
もしかしたら、その1点で合否が変わるかもしれません。
後悔しないためにも見直しの時間も大切にしましょう!
番外編|寝る前の10分を大切にする
ITパスポートは“暗記勝負”だと思っています。
理論よりも「如何に覚えているか」が合格or不合格の分かれ道です。
そこで効率的に暗記するために、寝る前の10分を復習の時間にしていました。
人間は寝ている間に記憶を定着させると言われていますが、『寝る前に暗記した記憶の方が定着しやすい』と科学的に立証されているそうです。
筆者が使用していたテキストに「重要用語集」が付属されていたので重宝しました。
試験に出題されやすい重要用語を短時間で復習することができるので、就寝前の暗記学習に最適です。
加えて、過去問で初めて目にした単語などはメモしておき、この時間で振り返って覚えました。
勉強時間
試験の1.5ヶ月前に勉強を開始しました。
勉強時間は、【平日:1〜3時間】【休日:4〜6時間】です。
平日は仕事があるため、早起きして勉強したり、スキマ時間を活用するなど工夫しました。
休日は平日にできない分を補うために、まとまった時間を確保しています。
実際にやってみた感想ですが、コンスタントに勉強できる人ならIT未経験者でも1.5ヶ月あれば合格レベルに到達することはできると思います。
反対に、すでにIT系の知識をお持ちの人であれば1ヶ月程度の勉強でも合格できるのではないでしょうか。
勉強時間は、各々の集中力や勉強効率に左右されると思いますが、参考にしてみてください。
実際に受検した感想
苦労したこと
ITパスポートでは、“計算問題”が出題されます。
難しい計算ではなく、算数や数学(中学レベル)の知識があれば解ける問題です。
しかし、文系出身の筆者にとっては“計算”というだけでアレルギー反応が出て苦労しました。
特に「作業効率」の問題が苦手だった記憶があります。
実際に受けて感じたのは、出題された計算問題で全く分からなかったのは1問くらいだったので“なんとかなる”ということです。
また、YouTubeやネット上には計算問題のコツなどを解説したコンテンツが多数あるので、それらを上手に活用しましょう。
気をつけた方が良いこと
ITパスポートは人気資格です。
試験自体は全国47都道府県の計116ヶ所でほぼ毎日実施されていますが、予約が埋まりやすい印象です。
都市部は試験会場が多いですが、それでも直前だと申込はできないと思ってください。
特に地方はすぐに満席になりますので早めに受検日を設定して、申し込んだ方が吉です。
ITパスポートの試験方法はCBT方式といって、コンピュータを利用して実施する試験になります。
問題は四肢択一式(4つの選択肢から正解を1つ選ぶ)で、マウスを使って正解を選ぶ形です。
決して難しいものではありませんが、当日に混乱しないためにも事前に体験しておくことをオススメします。
ITパスポート試験の公式HPではCBTの操作説明や擬似体験ソフトウェア(無料)が用意されているので、試してみてください。
試験当日の様子
筆者が受検した会場は、専門学校の一室でした。
小さい部屋だったので、受検者は15名ほどです。
性別や年齢層が多様で、ITパスポートの人気の高さを改めて感じました。
試験は途中退室可能ですが、制限時間前に帰宅する人が多かったです。
相当考え込まなければ、試験時間は十分だと思います。
計算やメモ書きするために、白紙とペンが用意されていました。
試験を受けて感じたこと
ITパスポート試験では、過去に出題された問題と同じような問題が繰り返し出題されます。
実際に筆者が受検した日にも過去問で見たような問題が数問出題されました。
それを踏まえると、ある程度の知識が身に付いたら過去問を使って問題演習をした方が得策だと思います。
試験方式もパソコンを使ったCBT方式ということで不安でしたが、問題ありませんでした。
寧ろ、文字を書いたりマークシートを塗りつぶす手間がかからないのでラクです。
ちなみに、試験結果はすぐに分かるので合否発表までモヤモヤすることもありません。
当日の結果をプリントアウトして持ち帰ることができました。
まとめ
この記事では、ITパスポートに“独学で合格”した筆者の勉強法や合格までの体験談を紹介しました。
非IT系企業勤務の人や文系出身者にとっては、“IT”といわれると難しく聞こえるかもしれません。
しかしITパスポートに関しては、社会人なら知っておきたい経営全般の知識やITの基礎知識が問われるので十分に合格できます。
寧ろ、著作権やセキュリティに関する知識など、日常生活においても役に立つ知識を習得することができました。
IT業界じゃないから関係ないと思わずに、資格取得に向けて挑戦してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。