この記事では、ITパスポートの概要や取得するメリットなど基本的な疑問にお答えします!
『ITパスポート』とは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格です。
急速にデジタル化が進む昨今では、あらゆる企業でITパスポートの受検を推奨したり、取得することを昇格の条件にするなど、注目が高まっています。
僕も会社から言われるがままに受検する流れになりましたが、『IT関係の仕事をしてないのに、なんで取得するの?』って思うくらい無知の状態から勉強がスタートしました。
そんな経験を踏まえて、『何を学べるのか』『どんなメリットがあるか』など初学者にとってのキホンをまとめた記事になっています。
同じような境遇の人にとって参考になると思うので、最後までご覧くだい!
ITパスポートとは
概要
「ITパスポート」は、経済産業省が認定するITに関する知識を問う国家資格であり、公式HPには以下のように記載されています。
ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格です。
引用元:ITパスポート公式HP
インターネットやITの発展により「ビックデータ」「AI」「IoT」などの新技術があらゆるところで普及しています。
しかしながらITに関する知識を学ぶ機会は少なく、適切に利活用できていない人が多い状況です。
そこで、ITパスポート試験を通して正しい知識を身につけることができます!
実際の試験では、『ストラテジ系』『マネジメント系』『テクノロジ系』の3分野に関して知識が問われます。
●各分野の出題範囲と解説
分野 | 出題範囲 | 内容 |
---|---|---|
ストラテジ系 | 企業と法務 経営戦略 システム戦略 | 企業活動や法務・財務・経営戦略など経営全般に関する基礎知識 |
マネジメント系 | 開発技術 プロジェクトマネジメント サービスマネジメント | システムの開発方法やプロジェクトを円滑に進めるためのマネジメントなど管理に関する基礎知識 |
テクノロジ系 | 基礎理論 コンピュータシステム 技術要素 | アルゴリズムやデータベース、ソフトウェアなど社会人として最低限知っておくべきITに関する基礎知識 |
ITパスポート=コンピュータ関係の知識
と勘違いしている人が多いですが、経営に関する基礎知識など社会人であれば知っているような知識についても問われます。
受検案内
ITパスポートは全国47都道府県の計116ヶ所でほぼ毎日実施されています。
受検資格に制限はなく、どなたでも受検することができます。
受検資格 | なし(誰でも受検可能) |
実施時期 | 全国47都道府県の計116ヶ所でほぼ毎日実施 |
検定料 | 7,500円(税込) |
試験方法 | CBT方式(コンピュータによる試験) 四肢択一式 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
出題範囲 | ストラテジ系(経営全般)35問程度 マネジメント系(IT管理)20問程度 テクノロジ系(IT技術)45問程度 |
合格基準 | 以下の条件を両方とも満たすこと <1> 総合評価点が600点以上であること 600点以上/1000点 <2> 分野別評価点がそれぞれ300点以上であること ストラテジ系 300点以上/1000点 マネジメント系 300点以上/1000点 テクノロジ系 300点以上/1000点 |
合格率 | 例年50%前後 |
独学の可否
ITパスポートはIT初心者であっても『独学で合格可能』です!僕も非IT系企業ですが独学で合格しています。
令和5年度のITパスポート試験に応募した社会人のうち、勤務先の内訳はIT系企業18%/非IT系企業82%です。
このデータからもIT業界とは関係のない人の方が多く受検していることが分かりますよね。
テキストもイラストや図解を多用して「ITの知識がない初心者」でも理解できるものが数多く出版されており、学習を進める中で困ったことはありませんでした。
独学合格した僕の勉強法や使用した教材についてまとめた記事もありますので興味のある方は読んでみてください。
》【有料級】“独学”でITパスポート試験に合格した勉強法と体験談
》【2024年】ITパスポートに独学で合格できるオススメする参考書&問題集
どんな人が取得すべきか
IT業界でないから自分には関係ないと思っている人は多いのではないでしょうか。僕も初めはそのように考えていました。
しかし、実際に勉強して感じたことは“誰しもが学ぶべき知識”だということです。
スマートフォンやタブレット端末が普及しデジタル化が進展する現代において、個人のITリテラシーを向上させることは急務の課題。ネット犯罪やコンピュータウイルスが蔓延する中で自分を守るための知識は必要です。
特に、新入社員や就職活動を控えている学生は取得して損はないと感じています。
あらゆる企業においてDXが推進されており、適切に利活用するために「ITに関する幅広い知識」の習得が求められています。
そのような情勢を鑑みると、“ITパスポート試験合格”という実績は強みになります。
応募者数は年々右肩上がりに増加しており、令和5年度には年間200万人を超えました。
そのうち社会人は79%、学生は21%で、年齢や業界に関係なくITリテラシーの底上げを目指す風潮が見受けられますよね。
全ての社会人に受検するメリットがあります
ITに関する基礎知識が身に付く
基礎的なIT知識は様々な場面において必要となります。
ビジネスでは、製品管理や顧客管理、生産管理などがIT化され、正しい知識がなければ適切に利活用することができません。
日常生活では、スマートフォンやタブレット端末により手軽に情報の収集や発信ができますが、著作権侵害・商標権侵害などの法令違反や個人情報漏えい、ウイルス感染などあらゆるリスクがあるため正しい知識が必要です。
ITパスポートの取得を通して、IT化された現代を生きる上で必須の知識を身に付けることが可能です。
経営全般に関する基礎知識が身に付く
ITパスポートでは、コンピュータに関する知識だけが問われるわけではありません。
企業活動/法務/財務/マーケティング/経営戦略など、経営全般に関する基礎知識を学ぶことができます。
中堅、ベテラン社員にとっては初歩的なことかもしれませんが、若手社員は早めに覚えるべきキホンです。
資格勉強を通して、社会人としての基礎知識を身に付けることができるのも魅力のひとつではないでしょうか。
就職活動でアピールできる
デジタル化の進展により、さまざまな企業でITパスポートの取得が推奨されています。
ITパスポートは“社会人としての基礎知識とIT力を兼ね備えているを証明できる国家資格”です。
もちろん履歴書に書くことができますし、面接でもアピールポイントになるでしょう。
令和5年度に応募した人のうち、学生の割合は21%とまだまだ少数派です。このことからも取得しているだけで他との差をつけることができると言えますよね。
新卒採用時のエントリーシートで「ITパスポート有無」や「合格時のスコア」を確認する企業が増えているようです。
まとめ|ITパスポートとはめっちゃおトクな国家資格
ITパスポートは国家資格でありながら比較的受かりやすいと言われています。
その割に、近年のDX化の影響を受けて企業が取得を推奨しており、個人的にはめっちゃおトクな資格の印象を抱いています。
採用試験や人事評価で優遇される企業があるのも事実。社会人/学生問わずに受検を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!