この記事では、メンタルヘルス•マネジメント検定の「概要」「役立つ場面」「どのコースを受検すべきか」など基本的な疑問にお答えします!
メンタルヘルス•マネジメント検定を簡単に説明すると、ストレス社会である現代に必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処法を習得する資格です。
筆者自身、受検するまでこのような資格があることすら知りませんでした。
受検するにあたり情報収集を始めましたが、知りたい情報をまとめた記事がなくて苦労した経験があります。
その経験を踏まえて、初めて勉強する人が“学習を進める前に知りたい内容”をまとめています。
同じような境遇の人にとって参考になると思いますので、最後までご覧ください!
この記事はこんな人にオススメです👇
メンタルヘルス•マネジメント検定とは
概要
「メンタルヘルス•マネジメント検定」とは、公式HPに以下のように記載されています。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて、必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得していただくものです。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式HP(https://www.mental-health.ne.jp/about/)
“ストレス社会”と言われる現代では、仕事や職業生活に対して悩みや不安、ストレスを抱える人が増えており、心の不調から休職や離職する人の割合も増加しています。
そのような背景から、働く人の心の不調を未然に防いだり、適切に対応するための知識や対処方法の習得を目指すことのできる資格です。
受検案内
試験は年2回に全国15都市で実施されます。(Ⅰ種は年1回のみ)
Ⅰ種(マスターコース)、Ⅱ種(ラインケアコース)、Ⅲ種(セルフケアコース)と3つの検定レベルがあり、【Ⅰ種とⅡ種】【Ⅱ種とⅢ種】を同日に受検することも可能です。
受検資格に制限はなく、希望のコースを受検することができます。
ご自身の目的に合わせたコースを受検できるので、遠回りすることなく必要な知識を学ぶことができますね!
Ⅰ種 (マスターコース) | Ⅱ種 (ラインケアコース) | Ⅲ種 (セルフケアコース) | |
受検資格 | 制限なし 希望コースを受検可 | 制限なし 希望コースを受検可 | 制限なし 希望コースを受検可 |
検定実施時期 | 年1回 (例年11月) | 年2回 (例年3月と11月) | 年2回 (例年3月と11月) |
受検料 | 11,550円(税込) | 7,480円(税込) | 5,280円(税込) |
問題構成・試験時間 | 選択問題:2時間 論述問題:1時間 | 選択問題:2時間 | 選択問題:2時間 |
配点 | ①選択問題 100点 ②論述問題 50点 | 100点 | 100点 |
合格基準 | ①②の得点の合計が105点以上。 但し、論述問題の得点が25点以上。 | 70点以上の得点 | 70点以上の得点 |
独学の可否
メンタルヘルスケアの初学者でも「独学ができるか」という疑問ですが
『独学は可能』です!
筆者も全く知識のない状態から独学で合格しています。
経験上、自分で勉強していて困ったことはありませんでした。
知識ゼロからのスタートだと覚えることが多くて大変かもしれませんが、コツコツと勉強していけば十分に合格は可能です!
独学で合格した勉強法やオススメの参考書&問題集はこちらの記事をご覧ください👇
受検をオススメする人
「メンタルヘルスケアなんて必要ない」と思っている人は多いのではないでしょうか。
筆者もその1人でした。
しかし、ストレスの多い現代においては“誰しもが学ぶべき知識”だと思っています。
自分では大丈夫と思っていても、ストレスは蓄積されていくものです。
上手に発散できないと、「心の不調」としてあらゆる症状が出てきます。
また、正しい知識がないと周囲の人たちの異変に気付いたり、適切に対処することはできません。
メンタルヘルスケアを学ぶことで、自分だけでなく同僚や部下の“心の不調”を未然に防いだり、正しく対処することができます。
筆者はこの資格を取得してから自分のストレスと上手に向き合えるようになったり、メンタルヘルスを意識して仕事ができるようになりました。
どのコースを受検するべきか
各コースの概要
メンタルヘルス•マネジメント検定試験は、対象別に3つのコースがあります。
Ⅰ種 (マスターコース) | Ⅱ種 (ラインケアコース) | Ⅲ種 (セルフケアコース) | |
対象 | 人事労務管理スタッフ 経営幹部 | 管理監督者(管理職) | 一般社員 |
目的 | 社内のメンタルヘルス対策の推進 | 部門内、上司としての部下の メンタルヘルス対策の推進 | 組織における従業員自らの メンタルヘルス対策の推進 |
目安として対象者の区分が設けられていますが、受検資格はなく希望のコースに挑戦することができます。
Ⅰ種 (マスターコース) | Ⅱ種 (ラインケアコース) | Ⅲ種 (セルフケアコース) | |
33回 (2022年11月6日) | 17.6% | 58.2% | 69.4% |
32回 (2022年3月20日) | 実施なし | 69.8% | 64.4% |
31回 (2021年11月7日) | 19.8% | 46.4% | 71.2% |
30回 (2021年3月21日) | 実施なし | 68.2% | 81.9% |
29回 (2020年11月1日) | 21.3% | 56.5% | 86.4% |
直近5回における各コースの合格率は、Ⅰ種20%前後、Ⅱ種50%前後、Ⅲ種70%前後になっています。
Ⅱ種以上になると半数が不合格となるので、しっかり対策を行う必要があります。
筆者がⅡ種(ラインケアコース)を選んだ理由
初学者である筆者がⅡ種(ラインケアコース)を受検した理由ですが、
「仕事で活かしたい」と思ったからです。
知識を習得することで、管理職になった際には“同僚や部下のメンタルヘルスに気を配りながら職場運営ができる”と考えました。
そこで、「管理監督者(管理職)」を対象としているⅡ種を受検した次第です。
どのコースを受検するか迷っている人は参考にしてみて下さい。
結局どれがいいの?
個人的にはⅡ種(ラインケアコース)の受検をオススメします。
特に、これから管理職になる人や将来的に目指している人にとっては一択です。
Ⅱ種で学んだ内容を自分自身に置き換えることで、“自らのストレスとの向き合い方や対処法”も習得できます。
さらに、資格を持っていることが昇進時のアピールポイントになると思います。
受検するメリット
正しくストレスと向き合えるようになる
どんな人であれストレスから逃げることはできません。
そこで、ストレスから「逃げる方法」ではなく「上手く付き合う方法」を考える必要があります。
メンタルヘルス•マネジメント検定で「ストレスとは何か」や「正しい向き合い方」を学ぶことにより、自らの“心の不調”を未然に防ぐことができます。
職場運営に活かせる
管理職であれば、“部下のマネジメント”は重要な職務です。
部下との正しい接し方や心の不調による休職者が復職する際の支援方法など、管理する立場としては知っておくべき知識ではないでしょうか。
上司がメンタルヘルスケアに関する正しい知識を学ぶことで、健全で活力ある職場運営を実現することができます。
キャリアステップに繋がる
ストレスの多い現代社会では、心の不調により休職する人の割合が増加傾向にあります。
そのため、メンタルヘルス•マネジメントは重要なスキルのひとつです。
管理職を目指している人や労務管理の担当者であれば、資格を取得することでアピールポイントになると考えています。
まとめ
この記事では、メンタルヘルス•マネジメント検定の「概要」「役立つ場面」「どのコースを受検すべきか」など基本的な内容をお伝えしてきました。
書店には試験の対策本が並べられているので、『メンタルヘルス•マネジメント検定』という言葉を目にしたことがある人は多いかもしれません。
一方で、“どんな試験なのか?”“学ぶメリットは何か?”など初学者にとっては分からないことだらけだと思います。
しかし、メンタルヘルスケアに関する正しい知識を身に付けることで、仕事や日常生活において活かせる場面が多いです。
皆さんも『メンタルヘルス•マネジメント検定』に挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!